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「マスカレード・イブ」を読みました(3月8日)

「マスカレード・イブ」を読みました(3月8日)_d0021786_14264218.jpg東野圭吾の「マスカレード・イブ」を読みました。「それぞれの仮面」、「ルーキー登場」、「仮面と覆面」、「マスカレード・イブ」の4つの話からなっているが、ホテル・コルシア東京に勤める新米のフロントクラーク・山岸尚美の物語から始まる。彼女の元彼の宮原隆司が元野球選手・大山将弘のマネージャーとして、彼らと共にホテルにやってくる。ところが夜、勤務が終わった後に彼から「助けてほしい」と携帯に電話がかかってきた。デラックス・ダブルの1105号室の女性が突然姿を消したというのだ。その女性は西村美枝子という名前で、一人でチェックインしており、宮原がシャワーを浴びている間に突然いなくなったのだという。彼女は以前、自殺騒ぎも起こしているので心配だという。

「ルーキー登場」ではホワイトデーの夜、ランニングに出かけた夫が帰ってこないと妻の田所美千代から警察に連絡があり、調べたところフェンスで囲まれた歩道の工事現場で夫の田所昇一が刺されて死んでいた。この事件の担当をすることになったのが警視庁の新田刑事だった。

「仮面と覆面」では覆面アイドル作家を追っかけている5人組の男たちをフロントクラーク・山岸尚美がどうあしらうか、そして覆面作家・タチバナサクラの正体は誰なのかを巡る物語。

「マスカレード・イブ」は大学教授・岡島孝雄が研究室で殺されていた事件。彼のもとで働いていた准教授の南原定之に容疑の目が向けられる。彼は事件当日、京都で開かれる学会に出張していて、事件当日は大阪のホテル・コルシア大阪に泊まっていたという。だが、誰と泊まっていたかは、頑として口を割らない。だが事件は思いがけない展開となる。

ホテルの裏側を見せてくれる小説です。それが事実かどうかは別問題として。
この小説は「マスカレード・ホテル」へと続きます。

「マスカレード・イブ」 東野圭吾著 集英社文庫 2014年8月25日発行 600円+税
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by irkutsk | 2015-03-10 14:26 | | Comments(0)