「1%の力」を読みました(6月3日)
彼はこの本の中で次のようなことを言っています。
みんな自分のことしか考えられなくなっている現在、1%でいいからほかの人のことを思ってください。その1%はいつか回りまわって自分に返ってくる。人のために生きることは思いやりホルモンが分泌され、幸せで健康で長生きができるのです。
誰だってちょっと気持ちを変えれば、誰かのために生きられる。誰かのために生きると、不思議なことに少しだけ生きるのがラクになります。
混乱した世界の今だからこそ、自分のことを横に置いて、誰かのために1%生きることが必要なのです。人を味方にするのではなく、まず自分が人の味方になるのです。
人生を終えるとき、残るものは、自分が集めたお金や物ではありません。自分がどれだけ誰かのために何かをしたかです。これが生きるためにとても大切なことなのです。
その人のいいところを見つけると、気持ちが楽しくなる。
その人の嫌なところを見つけると、気持ちがつらくなる。
自分自身だって完璧じゃないんだから、他人が完璧でなくたってしょうがないよね。その人のいいところを見つけてつき合ってあげれば、きっと嬉しくなるんだろうな。
どんな子が、勉強ができると思いますか。決定的に影響を与えているのは読書する習慣、親と子でよく会話する、規則正しい生活、この3つです。
人には「死ぬ」ことが避けられないように「生きる」ことも避けられないものです。ならばどう生きれば、楽しく、気持ちよく生きられるのかと考えさせられる本でした。
「自分が」、「自分が」と自分と自分の家族のことだけを考えて生きるのではなく、1%は人のために生きるというのが自分の人生を豊かにするものだということがよくわかりました。
「1%の力」 鎌田實著 河出書房新社 2014年9月20日発行 1000円+税