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「the SIX」を読みました(6月15日)

「the SIX」を読みました(6月15日)_d0021786_13273956.jpg6人の超能力者の話が6つのストーリーで描かれている。別々の物語かと思っていたら、最後にひとつに。

最初は明日起こることを色鉛筆で絵に描く4歳の少女の話。二つ目は頭の中でいつも声が聞こえる中学1年生の男の子の話。そして彼は自分の中に鬼が住んでいて、その鬼が自分に叫んでいると思っていた。彼が聞いた鬼の叫びは事件現場での声のようだった。そして実際にその事件が起こるのだ。3つ目は児童養護施設に預けられている小学5年生の男の子。彼は空気を鋭い刃物に変えて相手を傷つけることができる能力を持つが、まだ自分の力をコントロールできずに、そのつもりはなくても相手を傷つけてしまう。それが怖くて施設を抜け出して、2年余り浮浪者生活をしていた。

4人目は自分の身体から虫が好むフェロモンを出し、家中が虫だらけになってしまう小さな女の子。5人目は身体に電気を溜めてしまう中学生の男の子。そして6人目はどんな病気でも治してしまうという中学生の女の子の話。

その6人を集めて大学の先生が合宿を開くことに。そして付添いで付いてきた電気を溜める男の子のお姉さんが、仕事があるので迎えに来てくれた友達の車で翌日帰って行ったのだが…。

こんなことができたらすごいだろうという超能力だが、実際その能力を持っている人間にとっては普通の人とは違っていることを悩んでいる。ましてその能力がどこから来たのかわからず、その能力を使いこなせずに、周りの人を傷つけていたりする。でも読み物として読む分には、こんなことができるとすごいだろうなと、わくわくして読めます。

「ジョジョの奇妙な冒険」にもスタンドの力で超能力を身につけた人がたくさん出てくるがそれと通じるところがあるかも。

「the SIX」 井上夢人著 集英社 2015年3月10日発行 1600円+税
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by irkutsk | 2015-06-15 13:27 | | Comments(0)