「雲の王」を読みました(9月1日)
美晴たち一族には、ふしぎな能力があるらしい。郷から戻った美晴は、ある研究プロジェクトに参加するが…。一族が持つ能力とは?彼らが担ってきた役割とは?
台風を海の上で弱くして、日本本土への接近を食い止めるという壮大な実験が行われるが、果たしてそんなことが成功するのか?
自然と人間との関係を考えるうえで参考になる一冊でした。人間の力はどうあがいても自然には打ち勝てない。ただ自然の猛威を事前に察知し、そこから逃げることしかできない。そうすることによって少しでも犠牲者の数が少なくなればいい。
「雲の王」 川端裕人著 集英社 2012年7月10日 1500円+税