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「小説土佐堀川物語 広岡浅子の生涯」を読みました(10月7日)

「小説土佐堀川物語 広岡浅子の生涯」を読みました(10月7日)_d0021786_1552030.jpg9月28日から始まったNHK朝の連続ドラマの原案本です。

幕末の京都。豪商油小路三井家の六代目三井高益の娘として生まれた広岡浅子の生涯をつづった物語です。

三井家から両替商加島屋の広岡信五郎に嫁ぐが、当時は幕末で加島屋は幕府から金を用立てるようにと言われて返ってこないかもしれないお金を用立てていた。そして明治維新になり、加島屋は倒産の危機に立たされる。浅子は一人東京の貿易商・毛利友信に借金返済の延期を頼みに出かけるが、なかなか会ってももらえず、二度、三度と通い、毛利家で病のために昏倒し、それでようやく毛利に会うことができ、借金の返済延期を取り付けた。

だが借金を返すためには稼がねばならず、九州の炭鉱を買うことにした。当時女一人で炭鉱へ行き、鉱夫たちを働かせるのは考えられなかった。浅子はピストルを懐に出かけ、何とか鉱夫たちを働かせるのに成功した、その後、銀行、紡績、貿易商、生命保険会社などを設立する一方、女性の地位向上と社会進出のために女性に高等教育を受けさせることが必要だと、日本女子大学校を設立する。

その間、肺結核にかかり、逆恨みを受けて刺されたり、乳がんを患ったりするが、これらの苦難も乗り越え、絶えず前へ前へと進んでいった一生だった。七転び八起きではなく九転び十起きだが口癖で、困難にぶつかっても、それを糧として大きく成長していくのだった。

朝ドラ「あさが来た」を見るのが楽しくなりそうだ。

「小説土佐堀川物語 広岡浅子の生涯」 古川智映子著 潮文庫 2015年9月18日発行680円+税
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by irkutsk | 2015-10-07 15:05 | | Comments(0)