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「定年ゴジラ」を読みました(5月28日)

「定年ゴジラ」を読みました(5月28日)_d0021786_20501254.jpg開発から30年、年老いたニュータウン・くぬぎ台で迎えた定年。山崎さんは25年間、毎朝6時57分の急行で丸の内銀行へ通勤していた。毎日何もすることがなく、途方に暮れる山崎さんは毎日散歩をすることにした。そして散歩するうちに同じ定年後の仲間ができた。

このくぬぎ台を作って売った武蔵電鉄沿線開発課の藤田さん。町内会長の古葉さん、江藤さん、単身赴任で浦島太郎状態の野村さんの4人。だが知り合って10日後、江藤さんが心筋梗塞で亡くなった。65歳だった。

山崎さんの家族は二人の娘と奥さんがいたが、上の娘の千穂は結婚して家を出、下の娘・万里は働い始めると通勤に片道2時間も費やすのはもったいないと都心にアパートを借りて出て行った。そして万里は妻子ある男性と付き合っていた。その男性は現在の妻とは離婚すると言っているが、果たしてどうなるのか。

防犯委員になった山崎さんは町内会長に、永田さんが自宅の庭で奇声を発しながらサンドバックを殴り続けていて、近所の住民から苦情が来ているので何とかしてくれと頼まれる。

定年後の山崎さんをめぐる様々な事件の中で、自分のこれまでの生きざまを振り返り、これからの生き方を考えるという内容で、面白く読めました。

「定年ゴジラ」 重松清著 講談社文庫 2001年1月15日発行 695円+税
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by irkutsk | 2016-05-28 20:50 | | Comments(0)