「不思議なクニの憲法」を見に行きました(6月20日)
月曜日なら空いているだろうと思っていったが、予想に反し満員で補助いすを両横に並べてもまだ立っている人がいた。
憲法改正を在任中に成し遂げたいという安倍首相の悲願の実現が現実のものになるかもしれない。そんな今の時代に、憲法とは何なのか、自分たちの生活の中に憲法が生かされているか、憲法は政治の世界のものか、声高に憲法改悪反対と叫ぶより、日本国憲法が終戦後いかにして作られたのか。その狙いは何だったのか。そしてそれはいま私たちの生活からかけ離れた存在になってしまっているのではないか。憲法を守り、その理念の実現のためには国民の不断の努力が求められている。
ところが安倍政権はアメリカのご機嫌取りのために憲法解釈を強引に捻じ曲げ、自衛隊を戦争に行ける普通の軍隊にしようとしている。自民党の中にさえ、集団的自衛権を行使するためには解釈の変更では無理があり、憲法を改正するしかないという人もいる。
世界第3位のGDPを誇りながら、高い貧困率や低い自由度など憲法の理念の実現からはますます遠ざかっている日本の現実。そしてその現実に合わせて憲法を変えようとする人たちがいる。70年前、多くの人たちの犠牲の上に手に入れた憲法が空洞化し、憲法そのものが壊されようとしている。
参院選を前にぜひ多くの人たちに見てほしい映画であるが、ミニシアターの上映ではその数も限られる。6月24日(金)まで朝10時20分から1回のみの上映である。
「不思議なクニの憲法」 2016年日本 122分 監督:松井久子 出演:瀬戸内寂聴、孫崎享、長谷部恭男、伊勢崎賢治、三浦陽一、赤松良子、船田元ほか ナレーション:竹下景子
「不思議なクニの憲法」公式サイト