「ウズベキスタン日記」を読みました(8月23日)
2009年9月に6日間、ウズベキスタンへ行ったことがあるので、地名や彼女たちが食べたものを懐かしく思い出しながら読むことができた。
著者たちは18日間ゆっくりとウズベキスタンを回り、砂漠や田舎の村(ダルバン村)も訪れ、普通の観光旅行ではいかないところへ行きウズベキスタンで暮らす人々の生の生活を身近に見てきている。
二人とも、お腹をこわしたというくだりでは、「やっぱり」と納得してしまった。私たちは6人のツアーだったが、5人までがお腹をこわし、旅の後半は思い切り食べることができなかった。
彼女たちの旅行で、ヒヴァにいたとき川原さんが「怖い夢をみて、ハッと目が覚めたら、窓の外が満天の星空だった」と言っていた。また高山さんもダルバン村で同じように満天の星空を見て感動していた。日本の空は本当に星が少なくなったので、ぜひこの星空は見てみたい。
またダルハン村で一緒にお茶を飲んでいたおばさんは53歳。「それまで一緒に大笑いしていたのに、私が同い年だというと急に淋しげな顔になった」という。ウズベキスタンのほとんどの女たちは15歳で結婚して、子どもを生み育て、働きづめなのだそう。早く年をとるのは当然なのだそう」で、高山さんは自分が怠け者で、贅沢女のような気がしてきて、なんだか申しわけないような、はずかしいようなきもちになったそうだ。
最期に「世界は、自分が荒々しいところにいた方が美しく見えるんだろうか」という高山さんの言葉が印象的だった。
「ウズベキスタン日記」-空想料理の故郷へ 高山なおみ著 川原真由美・絵 新潮社 2016年7月30日 1400円+税