『「き・く・あ」の実践』を読みました(9月10日)
この本には次のようなことが書いてありました。
「人間の一生というのは刹那、この一刹那の長さだけ。この一瞬、一瞬が人生の長さ」
「私たちの人生は、実は自分自身がストーリーを書いたらしい。すべての選択は予定通りであり、過去の判断もすべてシナリオどおりであるらしい。」
“足るを知る”心なくして幸せはない。人に幸せを与えてくれるものは物(金も含む)、環境や状況(地位、美しい風景、一緒にいる人)、心(周りの状況いかんにかかわらず、自分がどう思うか。「幸せ」を感じさせてくれる最後のものは「幸せ」を思う心)。物質的な欲望はきりがないし、美しいものを見ても、それを「美しい」と感じる心が必要。物や金がなく、、あるいは状況や環境が他人から見てひどいものであっても、それを「幸福」と思う「心」があればその人は「幸福」なんです。
子どもは「ほめられたくて」生きているのではないか。
「素敵」と「すばらしい」を探す目を持つことが大事。親が子に、教師が生徒に、上司が部下に日常的に否定的な言葉を吐いていると、聞かされた方はそういう方向に社会に対する評価を形成していく。私たちはあらさがしをするために生まれてきたわけではありません。素敵なこと、すばらしいことを探すために多くの時間と労力を使いたいものです。
人の悪口を言うという行為は、それを聞いている相手が自分に対して心を閉ざし、どんどん遠ざかっていくのだということを覚えておいてください。
人のあら捜しは簡単ですが、人のいいところを探すのは大変です。でもいいところを探してほめてあげることが大切だと思います。ほめられると誰でも気分がいいものです。
よく言われているように、過去を悔やんでもしかたがない、未来を心配しても仕方がない。生きているのは今だから、今を一生懸命生きよう。その繰り返しが人生だ。
自分が生まれてくる前に、この人生のストーリーを自分で作って生れてきたという話はおもしろい考え方です。自分に起こることはすべて自分にとって必要なことであり、それをあらかじめ自分で計画していたのだと思うと、自分の身に起こったことがどういう意味を持っているのか考えて、それを前向きにとらえて生きたいものです。
『「き・く・あ」の実践』 小林正観著 サンマーク出版 2008年5月1日 1500円+税