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「自分の「ものさし」で生きなさい」を読みました(9月30日)

「自分の「ものさし」で生きなさい」を読みました(9月30日)_d0021786_20332816.jpg2009年に起きた郵便不正事件で逮捕・拘留された村木厚子さんと天台宗大阿闍梨・酒井雄哉さんの対談を本にしたものです。対談のきっかけは無実の罪で拘留されていた村木さんに友人が差し入れてくれた酒井雄哉さんの著書「一日一生」を読んで、その生き方に救われたということから2011年10月にお二人の対談が行われることになったそうです。

天台宗の大阿闍梨・酒井さんは「人間産まれたら必ず死ぬのだから、今を大切にしないといけない。今の自分は今日でおしまい。明日は新しい自分が生れて来るから「一日一生」ということなんだ」と言っています。

また村木さんも腹が座っていました。彼女は拘留中の心境について次のように言っています。「なぜ逮捕されたか、なぜ罪を着せられたか、そんなことを考えても拘置所を出られるわけではありません。考えても仕方がない事は考えない。今ここでできることを精一杯しよう」。

村木さんは次のようにも言っています。「悩みの根本的な部分は、人と自分を比べることからくることが多いように思います。「よく見られたい」、「周りは自分をこう見ているんじゃないか」という思いからなかなか抜け出せそうにないですね。周りが自分をどう見ているかなんて、いくら考えてもそれは想像の産物でしかないですね。「あの人はツイていていいな」とうらやましがっても仕方がない。それよりは、小さくてもよい行いをコツコツ積み重ねていくことが大事なんですね」。

酒井大阿闍梨は「人をうらんだり、ねたんだりしている人の中にはけっこう幸せな人もいると思うんだよなあ。本当は幸せなのに「もっと幸せになりたい」と思うから、目の前の本当の幸せに気づけない。あれも、これもと欲が出る。人間、欲や不満が出るのは幸せである証拠」。人間「持っている」と抱え込んじゃうし、減ったらどうしようと余計に心配になる。」と言っています。

村木さんは「人の嫌な部分は目につきやすい。長所と短所は表裏一体。「人を変えること」に対してはあきらめの境地に入るんですよね。相手が悪い、できないからといって、相手を何とか変えようと思ってもほとんど成功した試しはない。相手を変えるよりは、自分が変わる方が楽ですし、自分が変われば、自然と相手も変わることがあります。」とも言っています。

人生を幸せに生きるためのたくさんの言葉が書かれている良い本でした。

「自分の「ものさし」で生きなさい」 村木厚子、酒井雄哉著 日経BP社 2014年9月23日発行 1400円+税
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by irkutsk | 2016-09-30 20:31 | | Comments(0)