「ナミヤ雑貨店の奇跡」を読みました(7月2日)

d0021786_5513570.jpg悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか? 3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが……。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に奇跡を起こせるか。

第1章では1980年オリンピック代表選手を目指す月のウサギさんからの相談。そこには次のように書かれていた。「私には愛する男性がいます。彼は私の最大の理解者であり、協力者であり、応援者です。私がオリンピックに出ることを心の底から望んでいます。ところが突然彼が倒れて、彼の病名を聞き目の前が真っ暗になりました。癌でした」。彼のそばにいてあげるべきか、でも彼は彼女がリンピック代表選手になること、そのために練習に励むことを強く望んでいる。どうしたらいいかという相談でした。

相談の二つ目は魚屋アーティストさんからのもので、家業である魚屋を継ぐことよりも音楽の道へ進みたいという若者の相談でした。ある年のクリスマスイブの日、「養護施設「丸光園」へ慰問公演に行き、彼が作った曲「再生」を聞いて、すぐに覚えた女の子セリと出会いました。彼女は将来この「再生」を歌って有名な歌手になりました。

グリンリバーさんからの相談は、妊娠したが相手の人は妻子ある人でという。この人は前に一度結婚して、どうしても子供ができないので病院で診てもらったら、子供ができにくい体質だと分かった。だから今回は最後のチャンスらしい。

ほかにもたくさんの相談があり、自分が回答した結果をナミヤ雑貨店の店主・浪矢雄治は知りたくて、自分の33回忌の日、夜12時から夜明けまでナミヤ雑貨店の相談窓口が復活するので、相談をした人がその後どうなったか知らせてほしいというお知らせを何らかの方法で出してほしいと息子に頼む。そして彼の最後の日、ナミヤ雑貨店に一人にしてくれと息子に頼む。そして雄治は33年後からのお礼の手紙を受け取って読むことになった。

ナミヤ雑貨店店主の浪矢雄治が回答したものと、2012年深夜、このあばら家に逃げ込んだ3人の若者が書いた悩み事相談の答えがある。非常に面白い構成・内容の小説だった。映画化され9月23日に公開される。

「ナミヤ雑貨店の奇跡」 東野圭吾著 角川文庫 2014年11月25日発行 680円+税
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by irkutsk | 2017-07-02 05:51 | | Comments(0)