「心がほっとするほとけさまの50の話」を読みました(4月11日)
最初に「どんな日だって、かならず「素晴らしい一日」にすることができます」と書かれています。「仏滅」とか「大安」などと言って気にしている人がいますが、お釈迦様は「この日はいい日この日は悪い日」と決めるのは間違いだと言っています。お釈迦様は「その人自身の心がけや行いが、よい日、悪い日を決めるのだよ」と教えられています。どんな日であっても、あなた次第で、素晴らしい日にすることができるのです。
「運が悪い」「ついてない」ことなんて、本当にあるのでしょうか。お釈迦様は、うまくいかないときは、運のせいにするのではなく、自分の行いを振り返りなさいと教えられています。
誰にどれだけ言ってもいい“魔法の言葉”。それは「ありがとう」という感謝の言葉です。この「ありがとう」という言葉は、誰に対しても、どれだけ言っても、相手との関係をよくしてくれる言葉です。
「周りと自分を比べてしまう―そんなときに“効く”お釈迦様の言葉」では、お釈迦さまは「自分のほうが優れている」と思う心を、「慢」「過慢」「慢過慢」に分けています。「慢」とは、自分よりも劣った人を見て、自分のほうが上だ、と思う心のことです。「過慢」とは、同じ程度の相手に対して、自分のほうが優れていると思う心のことです。「慢過慢」とは、自分より優れている相手に対して、素直に認められず、欠点を探して、「自分のほうが上だ」と思う心のことです。人は、相手の優れているところを認めたくないものです。何とか理由をつけて、自分のほうが優れていると思いたいものです。人との関わりの中で、相手と自分を比べては、優劣を気にして、気疲れしてはいないでしょうか。
こんな感じで50の短い話が書かれています。お釈迦さまのことばをやさしく解説してくれている本です。いつも手元に置いておいて、ことあるごとに何回も読み返し、お釈迦さまの教えを身につけたいものです。
「心がほっとするほとけさまの50の話」 岡本一志著 三笠書房・王様文庫 2018年3月28日発行 650円+税