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「トライアウト」を読みました(5月22日)

「トライアウト」を読みました(5月22日)_d0021786_5391464.jpg知恵蔵miniの解説によると「トライアウト」とは次のようなものである。
プロスポーツチームが入団を希望する選手を集め入団テストを行うこと、またその入団テストのこと。日本ではプロ野球やJリーグなどで行われている。各チームがドラフトやトレードで選手を獲得する以外に、一般から広く選手を募集する手段として用いられる。プロ野球では、2001年より全12球団が合同で行う、自由契約選手を対象とした「12球団合同トライアウト」が行われている。

可南子は8年前、未婚の母となって考太を産んだ。可南子は父親がだれなのか誰にも言わなかった。新聞社に勤めながらの子育ては思いのほか大変で、そのしわ寄せは幼い考太に及び、何回も入院していた。考太が2歳3か月になり肺炎で入院しているとき、やって来た両親は考太を引き取って育てると言った。仙台から車で1時間半ほどのところにある登米市の佐沼というところで新聞販売店をやっている両親のもとに引き取られ、可南子の妹・柚奈と両親によって育てられることになった。休みの日には考太に会いに実家へ帰っていた。

そして校閲部の仕事は時間通りに終われるので、考太を引き取ろうかと考えていた矢先、運動部への異動を言い渡され、考太を引き取れなくなった。そして運動部に移動して初めての仕事が「プロ野球十二球団合同トライアウト」の取材だった。仙台球場で行われたトライアウトの取材の後、可南子は実家に帰って考太に会った。考太は少年野球のチームに入っていた。

可南子は仙台球場のトライアウトの取材の時、マウンドから空を見上げていた投手のことが頭から離れず、本社に戻るとすぐに調べてみた。彼は深澤翔介で15年前、夏の甲子園での優勝投手だった。彼は高校卒業後、プロ野球に進み一時華々しく活躍していた。

可南子の出産の秘密、プロ野球界の勝たんがための不正、シングルマザーの子どもの父親に対する思い、家族の絆などが描かれ、最後に可南子の産んだ子どもの父親もわかります。

「トライアウト」 藤岡陽子著 光文社 2012年1月20日発行 1500円+税
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by irkutsk | 2018-05-22 19:37 | | Comments(0)