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「万引き家族」を見に行きました(6月18日)

「万引き家族」を見に行きました(6月18日)_d0021786_11111121.jpgミッドランドスクエアシネマ2へ「万引き家族」を見に行きました。

街角のスーパーで、鮮やかな連係プレーで万引きする父の治(リリー・フランキー)と息子の翔太(城桧吏)。肉屋でコロッケを買って、寒さに震えながら家路につくと、団地の1階の廊下で小さな女の子(佐々木みゆ)が凍えている。母親に部屋から閉め出されたらしいのを以前にも見かけていた治は、高層マンションの谷間にポツリと取り残された平屋に女の子を連れて帰る。母の初枝(樹木希林)の家で、妻の信代(安藤サクラ)、彼女の妹の亜紀(松本茉優)も一緒に暮らしている。信代は「もう少し金の匂いのするものを拾ってきなよ」とぼやきながらも、暖かいうどんを出してやり名前を聞く。「ゆり」と答える女の子の腕のやけどに気づいた初枝がシャツをめくると、お腹にもたくさんの傷やあざがあった。深夜、治と信代がゆりをおんぶして団地に返しに行くが、ユリの両親が罵り合う声が外まで聞こえる。信代には、「産みたくて産んだわけじゃない」とわめく母親のもとに、ゆりを残して帰ることはできなかった。

 翌日、治は日雇いの工事現場へ、信代はクリーニング店へ出勤する。学校に通っていない翔太も、ゆりを連れて”仕事“に出かける。駄菓子屋の”やまとや“で、店主(柄本明)の目を盗んで万引きをするのだ。一方、初枝は亜紀を連れて、月に一度の年金を下ろしに行く。家族の皆があてにしている大事な”定収入“だ。亜紀はマジックミラー越しに客と接するJK見学店で働き、”4番さん(池松壮亮)“と名付けた常連客に自身と共鳴するものを感じ、交流が始まる。

春の訪れとともに、「荒川区で5歳の女の子が行方不明」というニュースが流れる。両親は2か月以上も「親戚の家に預けた」と嘘をついていたが、不審に思った児童相談所が警察に連絡したのだ。ゆりの本当の名前は「じゅり」だった。呼び名を「りん」に変え、髪を短く切る信代。戻りたいと言えば返すつもりだったが、じゅりはりんとして生きることを選ぶ。信代は、「こうやって自分で選んだ方が強いんじゃない?」と初枝に語りかける。「何が?」と聞かれた信代は、「キズナよキズナ」と照れながらもうれしそうに答えるのだった。

 時は流れ、夏を迎え、治はけがが治っても働かず、信代はリストラされるが、それでも一家には、いつも明るい笑い声が響いていた。ビルに囲まれて見えない花火大会を音だけ楽しみ、家族全員で電車に乗って海へも出かけた。だが、翔太だけが“家業”に疑問を抱き始めていた。そんな時、ある事件が起きる……。

血のつながっていないおとなと子どもが家族のように暮らしている。定収入はおばあさんの年金だけ。足りないものは万引きで調達してくる。そんな家族のありようを、いわゆる”普通の家族“と比べることで家族ってなんだろうと問いかけてくる映画だった。

「万引き家族」 2018年日本 120分 監督:是枝裕和 出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏ほか
「万引き家族」公式サイト
Commented by けんいち at 2018-06-20 06:15 x
万引き家族、カンヌで賞取ってからすごい人気みたいだね。
DVDになったらみたいと思います。
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by irkutsk | 2018-06-18 17:09 | 映画 | Comments(1)