「明日の子どもたち」を読みました(7月4日)

d0021786_14384178.jpg三田村慎平は転職先の児童養護施設「あしたの家」で働き始めて早々、壁にぶつかる。生活態度も成績も良好、職員との関係もいい“問題のない子供”として知られる16歳の谷村奏子が、なぜか慎平にだけ心を閉ざしてしまったのだ。

「施設のことも知りもしない奴に、どうしてかわいそうなんて哀れまれなきゃいけないの?!――どうして、」、「かわいそうな子供に優しくしてやろうって自己満足にわたしたちが付き合わなきゃいけないの?!わたしたちは、ここで普通に暮らしているだけなのに! わたしたちにとって、施設がどういう場所かも知らないくせに!」

高校を卒業したら、施設を出なければならない。そのため大半の子どもたちは就職するのだが、大学に入って、働きながら勉強する子どもたちもいる。高校3年生の子どもたちは大学に行きたいが、経済的な裏付けがないまま大学に入っても、お金が続かなくて、特に女の子は簡単にお金を稼げるところに堕ちていく。

また施設を出てからの退所後支援施設づくりについての問題も取り上げられており、知らない事実をたくさん教えてもらった。

「明日の子どもたち」 有川浩著 幻冬舎文庫 2018年4月10日発行 770円+税
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by irkutsk | 2018-07-04 21:36 | | Comments(0)