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憲法施行72周年記念市民のつどいに行きました(5月3日)

憲法施行72周年記念市民のつどいに行きました(5月3日)_d0021786_1612994.jpg今回は落語が聞けるというのと、改修後の名古屋市公会堂を見たいと思って参加した。自転車で名大病院の方から行くと、機動隊が信号の前にずらりと並び、これでは一般の市民は怖くて帰ってしまうのではないかと危惧。12時15分開場だったので11時55分ごろから約20分並んで待っていた。開場後、1階の前の方の席に行こうとすると、座席にはすでにいろんなものが置いてあり、最初に入った人たちが友だちの分まで押さえていたようだ。でも端っこだったが割と前の方に席を取ることができた。

3階のロビーで持って来たおにぎりを食べ、1階に戻るとほどなく開演。最初は早稲田大学法学学術員教授の水島朝穂氏の講演で、次のように述べた。「安倍政権の5つの統治手法として①情報隠し、②争点ぼかし、③論点ずらし、④友だち重視、⑤異論つぶしがある。そしてこの5つを通じて「前提崩し」を行っている。憲法改正をしたいというのなら、どうして今憲法を改正しなければならないのか、それは憲法改正以外ではなし得ないものなのかを丁寧に説明する義務がある。対案を出せと自民党はすぐに言うが、対案を出す必要はない。」

1時間半ほどの講演の後、20分の休憩をはさみ、立川談四楼の落語。江戸時代の巾着切り(今でいうスリ)の話。浅草の仲見世付近で見知らぬ男に声をかけられた商家の旦那。ちょっとここでは話しにくい用件なので、そこの茶屋までご足労願えないかと言われる。その男は、自分は巾着切りだと明かし、旦那は隙がなくて、どうしても擦れない。でも手下の手前掏れなかったというのではメンツが立たねえ。ついては旦那の煙草入れを3両で譲ってはくれないかと言う。この煙草入れはそんなに高いものではないというが、どうしても言われ3両で譲る。そしてお送りしますと言って浅草の仲見世まで一緒に行き、旦那がふと懐に手を入れると財布がない。見事財布を掏られていた。話は続き、子ども相手に鳩笛を商っている女が登場。子どもたちは群がり、買い求めるが、一人離れて立っている子どもが一人。きっと金がなくて買えないんだとみて、スリは鳩笛を盗んで、その子どもの懐に入れる。いいことをしたと思っていたが、鳩笛売りの女は、あんたには売った覚えはないのにどうして持っていると追及し、親のところへ押しかける。親は子どもを怒り、子どもは井戸に身を投げた。幸い近所の女衆に助けられ、一命をとりとめたが、意識が戻らない。医者に見せると、20両もする薬を飲ませると直ると言われる。スリはこの話を聞いて、二本の指を切り落としてスリからは足を洗ったのに、医者の懐から財布を掏り、それで薬を買って子どもに飲ませる。スリ仲間にどうして指を切り落としたのに掏れたのかと聞かれ、「実は俺はぎっちょなんだ」というのが落ちだった。

改修された公会堂は前の座席との間隔も広くなり、柱の後ろの座席もなくなり以前よりは快適になった。だが入場定員は1500名に減ったそうで、2513名の参加者のうち1000名余りは入りきれず、4階ホールと第7会議室でモニターに中継された画面を見るという形になったそうだ。もっと広い会場に移せばと思うのだが、憲法会議は公会堂にこだわりがあるようで、毎年同じことの繰り返しだ。
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by irkutsk | 2019-05-03 17:10 | 見たこと、聞いたこと | Comments(0)