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by irkutsk
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バスでカズーリカへ

 朝起きるともう10時ごろ。学部長さんの夫のワレーラは仕事で10時前に出かけて行ったそうだ。朝食の後、ハガキを出しに近くの郵便局へ連れて行ってもらった。日本まで19ルーブル(95円)。切手がなくて手間取り、10、4、2.5を2枚それぞれのハガキに貼って、郵便局の入り口にある青いポストに投函した。2週間くらいで届く予定。その後ジェーニャの両親のところへ持っていくシャンパンとチョコレートを買った。

 学部長さんの夫のワレーラは昼過ぎに帰ってきて、昼食を食べた後、私をアフタバグザール(バスの駅)まで送ってくれた。途中エニセイ川の川岸をすっと案内してくれた。川の駅(エニセイ川を北のほうへ下る船の発着場。冬の間は運航しておらず、船はホテルやレストランとして使われていた)まで歩いていき、そこからバスに乗ってアフタバグザールへ。バスを降りてあまり雪のないところで滑って転びそうになり、リュックを落としてしまったが、幸いシャンパンの瓶は割れなかった。バスはまだ来ていなくて、キップ売り場でワレーラが聞いてくれたら、10分前にしか来ないということだった。時間があるので近くを散歩した。このアフタバグザールは14、5年前まで空港があったところで、かつて滑走路があった広大な土地には新しい建物が立っていた。この地区を離陸地区と言うそうだ。散歩をした後、バスに乗る前にトイレに行った。有料のトイレで(6ルーブル=30円)、長距離バスに乗る前なので結構繁盛していた。

トイレから出てくると丁度バスが来ていた。ジェレズノゴルスクからクラスノヤルスクにきたときに乗ってきたときのような大型観光バスが来ると思っていたのに、なんとワゴン車を改造したバスだった。幸いハイルーフだったので閉所恐怖症気味の私には何とか耐えられた。キップの座席番号は1番だったが、どこが何番かわからず、みんな勝手に座っていた。空いていたのは後ろの横向き、向かい合わせの席の2人掛けの座席のうちのひとつだった。向かいには夫婦連れらしいカップルが座っており、私の横は10代後半から20代前半の女の子だった。太ったおばさんやおじさんでなくて良かった。ワレーラが運転手に私をカズーリカでおろしてくれるようにと頼んでくれた。日没近くで暗くなりかけていたクラスノヤルスクを16時50分にバスは出発した。すぐに暗くなり、窓ガラスは寒さで凍っていて外はほとんど見えない。眠っていくしかない。向かいの夫婦連れの夫の方はビール瓶とつまみを出して飲み始めた。隣の女の子も何か出して食べていた。バスは一路西へ西へと時速80キロぐらいで走っていく。道路沿いには電灯がともった建物が結構あった。

ウトウトしていて、2時間あまりで着くとワレーラが言っていたので、7時頃には着くと思って、時計を見ようとするが暗くて見えない。携帯を出してみてみても、時間が見にくくて良くわからない。諦めてまたウトウトしているとバスは大きな道路から左折していった。ワレーラの言っていたカズーリカへの道に入ったのかなと思う。しばらく走るとバスが止まりみんな降りていく。荷物を置いたままの人もいるので休憩なのかと思っていたら、ジェーニャが迎えに来てくれたので、ここがカズーリカだとわかった。6時40分だったので時間的にまだだと思っていたが、予定より早く着いたようだ。ジェーニャの車で10分ほど走ると両親の家に着いた。大きな熊のような黒い犬が吠えて歓迎してくれた。

家に着くとすぐに「風呂に入るか」と聞かれ、荷物を置いた後、風呂へ。ロシア式のサウナで焼けた石にお湯を掛けて蒸気を出し、葉っぱのついた枝を束ねたもので、体を叩くというものだ。暑くなったら、外の雪の中に寝転がってまたサウナに入ると言ってジェーニャは外へ出て行ったが、私は手前の部屋でビールを飲んでいた。サウナの後のビールはおいしい。3~4回も繰り返し入った後、シャンプーで髪を洗い、石鹸で体を洗って出てきたが、身体の芯から温まっているので、暖房の聞いた部屋にいると暑いくらいだ。玄関を入ってすぐの部屋で涼んでいたら、「風邪を引く」といって中に入れられた。

両親はまだ若く、お父さんは49歳だという。近くに住んで、シベリア鉄道に勤めている弟のイワンとその妻、彼女の妹たち3人もいてにぎやかだった。1階は居間になっていて、大きなヨールカが立てられていた。天井にも飾り付けがされており、きれいだった。お母さんの趣味で観葉植物の鉢がたくさん置いてあった。2階はジェーニャたちが使っている部屋と大きな寝室があり、多分ここで両親はいつも寝ているのだろうが私のためにこの部屋を提供してくれた。
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by irkutsk | 2007-01-10 16:47 | 日本語 | Comments(0)