「正義で地球は救えない」(2月3日)
もし仮に温暖化が進んでいるとしても、二酸化炭素が温暖化の主な原因なんでしょうか?
排出権取引だとか、エコ換え(買え)などで二酸化炭素の排出量を本当に減らすことができるのでしょうか?
地球は太古の昔から温暖化と寒冷化を繰り返してきたのに、なぜ今こんなに大騒ぎしているのでしょう。
1988年にIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が設立されて以来、「地球温暖化の要因の93%が人為的なものであり、そのうち53%がCO2の影響であると説明されている」(「正義で地球は救えない」p22)。
だが「気候変動の最大の要因は主に太陽の活動度と雲の量であり、雲の量に影響を与える宇宙線の飛来量とそれを遮断する働きのある地球の磁場だ」(同書p22)と東京工大大学院理工学研究科教授の丸山茂徳氏は言っている。
また横浜国大大学院工学研究院の伊藤公紀氏は「CO2には温室効果があるとしつつも、地球でいちばん大きな温室効果を発揮しているのはCO2ではなくて水蒸気であると言い、水蒸気から生じる雲が大きな要因であるとしている」(同書23p)
この本は今、環境問題と騒がれているものを冷静に客観的数字を挙げて反論し、本当の問題は人口問題と、食糧問題、エネルギー問題であると言っています。ブームやマスコミ、政府の言うことを鵜呑みにせず、冷静になって考えてませんか。
「正義で地球は救えない」 池田清彦+養老猛司 著
新潮社 2008.10.25発行 1000円(税別)