カテゴリ:見たこと、聞いたこと( 321 )

d0021786_904594.jpg友人が参加している劇団名古屋の2018年秋公演「空白のカルテ」を見に行きました。今回は愛知県芸術劇場小ホールで行われました。

医師・小笠原登は皮膚科医として、らい病患者を診ていたが、当時の日本政府はハンセン病隔離政策をとっており、1931年のらい予防法制定と時を同じくして始まった「無らい県運動」の中で患者の多くが家族と引き離され、隔離施設に収容され、一生そこから出ることはできなかった。

小笠原登医師は、らい病は触っても感染するような病ではないし、普通の生活をしていても周りの人々にうつるものではないという論文を学会で発表したが、誰一人として彼を支持する医師はいなかった。

療養所では患者同士の結婚は許されたが、子どもができないように断種手術を受けることが強いられた。

戦後、特効薬「プロミン」の登場により、らい病は治りやすい病気になった。しかし、隔離法は1996年まで廃止されなかった。2001年、らい予防法は憲法違反という判決が下され、行政と国会の怠慢を指摘した。国は謝罪し、入所者と和解した。

現在岡山県長島愛生園では160名が入所している。平均年齢は85歳。平均在園年数は60年を超える。ハンセン病自体は数十年も前に治癒しているため、後遺症や高齢化のケアが行われている。

劇団名古屋の今回の公演は小笠原登医師の生涯を縦軸にしながら、らい病患者と彼らを取り巻く環境を描いたものでした。また最近フェイクニュースが氾濫して問題となっているが、正に誤った情報によって社会全体がらい病患者を強制的に隔離し、断種手術さえも行われていたというのは衝撃的でした。
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by irkutsk | 2018-11-10 21:59 | 見たこと、聞いたこと | Comments(0)

今池ガスホールへ第67回毎日落語会を聞きに行きました。最初は露の新幸の「東の旅発端 煮売屋」で、お伊勢参りに行く喜六と清八の物語。奈良を過ぎてしばらく行くと道沿いに煮売屋を見つけて入る。品書きに書いてあるものは何でもできるというおやじに、「口上」や「貸し売りお断り」を注文するが、それはないと言われる。酒を注文しようとすると、「村雨」、「庭雨」、「直雨」(じきさめ)の3種類があると言われ、どう違うのかを問うと、「村雨」は村を出るころには醒める、「庭雨」は庭に出ると醒める、「直雨」は飲むとすぐに醒めると言う。「それは酒の中にぎょうさん水混ぜとるんやろ」と言うと、店のおやじは「そうではない。水の中に酒混ぜとるんや」という話。

二題目は露の新治の「ちりとてちん」。近所の知ったかぶりの竹に腐った豆腐を「元祖長崎名産ちりとてちん」だと言って食わせる話。案の定、竹は知ったかぶりで、「長崎にいたころは毎日これ食べてました。」と言い、悶えながら食べる。旦那が「どんな味や?」と聞くと、「ちょうど豆腐が腐ったような味や」と答える。

三題目は柳家さん喬の「文七元結」。腕のいい壁塗り職人・長兵衛。博打に凝り、50両の借金をこしらえてしまう。家に帰ってみると17になる娘のお久がいないので女房のお兼に聞くと、吉原の佐野槌にいるという。着ていく着物がない長兵衛はおかみさんの着物を着て駆け付けるが、佐野槌の女将はお久の孝心に打たれて50両貸してくれ、来年の大晦日までに返すようにという。その間はお久を店には出さないが、もし返せなかったら、「わたしも鬼になるよ」と言う。そして、その帰り道、長兵衛は吾妻橋で身投げをしようとしている若い男に出会う。話を聞くと、男は鼈甲問屋・近江屋の手代・文七で、今日、水戸様のお屋敷へ代金50両を受け取りに行き、その帰り道、この橋の上でぶつかった男に50両をすられてしまった。もう死んでお詫びするほかないという。長兵衛は金がないので死ぬという文七に50両をやってしまう。文七はもらった50両をもって店へ戻ると、何とすられたと思っていた50両は水戸様のお屋敷で碁のお相手をしたときに碁盤の下に忘れており、使いの者が届けに来てくれたのだという。文七は事の顛末を主人に話し、翌日長兵衛のうちを訪ねると、夫婦げんかの真っ最中。文七にくれた50両を返し、お久を身受けし、文七に添わせ二人して元結の店を開いたと言う人情話。柳家さん喬の名演に、この人は人情噺をやらせると天下一品だと思った。

仲入りの後は、柳家さん喬の「締め込み」。泥棒の話で、留守を狙って泥棒に入り、タンスを開けて風呂敷を広げ着物を包んで家を出ようとしていたところへ、この家の主人が帰ってきた。慌てた泥棒は着物の包を置いて、台所の床下にある糠みその壺の横に隠れる。亭主は風呂敷に包んだ着物を見て、これは女房が着物を金に換えて、男と逃げるつもりなんだと早とちり。湯屋から帰ってきた女房を問い詰め、果ては湯の入った薬缶を投げつけた。幸い女房には当たらなかったが、台所でひっくり返り、煮え湯を浴びた泥棒は思わず飛び出し、夫婦げんかの仲裁に入るという話。

最後は露の新治の「宿屋仇」。日本橋の河内屋という宿屋に一人の侍がやって来る。昨日は岸和田の河内屋という宿屋で泊まったが、大部屋の上、巡礼やら相撲とりのいびき、駆け落ち者がいちゃいちゃして寝られなかったので、静かな部屋を頼むと言い、伊八に銀一朱を渡す。ところが後からやって来て、その侍の隣の部屋に入ったのがのが、お伊勢詣り帰りの3人連れ。芸者をあげての大騒ぎに侍から苦情が入り、芸者を返す。しばらくすると相撲の話から相撲を取り始める。またもや侍から苦情が入る。仕方なく色話をしながら寝ることに。源兵衛が高槻藩の武士の奥方と密通し、現場に現れた弟と奥方を殺したという。それをとなりの部屋で聞いていた侍は伊八を呼び、自分は3年前に前に弟と妻を殺され、その仇を探していたが、よくやくその相手が見つかった。隣の部屋の源兵衛にこの部屋へ来て討たれるか、自分が隣の部屋に行って討つか。その話をもって隣の部屋行くと、さっきの話は三十石船の中で聞いた話を自分のことにして話しただけだというが、隣の侍は承知せず、明朝、源兵衛だけでなくあとの二人も助太刀するであろうから討つと言う。隣の3人はもちろん伊八も眠れぬ夜を過ごすが、翌朝、侍はぐっすり眠れたと言い、宿賃を払うと出立だという。伊八が仇討の件を話すと、「伊八許せ、あれは座興じゃ、嘘じゃ」という話。

柳家さん喬も露の新治もすばらしかったです。2時に始まった落語会、終わったのは5時少し前でした。
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by irkutsk | 2018-10-08 18:17 | 見たこと、聞いたこと | Comments(0)

千種公園の西側を自転車で走っていて、ふと見ると白いキノコがあちこちにたくさん生えていました。多分食べられないキノコだと思うので、写真に撮るだけにしました。
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by irkutsk | 2018-09-18 11:51 | 見たこと、聞いたこと | Comments(0)

d0021786_5205750.jpg宗次ホールのスイーツタイムコンサートで、「田中正也 第9回魔法のピアノ」コンサートへ行きました。田中正也は福岡市生まれで、15歳の時、単身モスクワへ渡り、モスクワ音楽院で学びました。卒業後はネルセシアン、ヴォスクレセンスキーに師事し、繊細かつ大胆な感性を持つピアニストとして国内外で活躍しています。

今回のテーマは「鎖国がとけて~日本にピアノの調べが流れるとき~」で、江戸時代が終わり、鎖国が解け、西洋の音楽が入ってきたそんな時代の日本、ヨーロッパの作曲家のピアノ曲を解説付きで聞かせてくれました。

プログラムは下記のとおりですが、ドビュッシー:「子供の領分」より“ゴリウォーグのケークウォーク」は中学校で音楽の時間に聞いたのを思い出しました。

アンコールはリストの「ラ・カンパネラ」をでした。

演奏会が終わって外を見ると激しい雨が降っていて、入り口で宗次ホールの方が100円のビニール傘を売っていました。108円で買ってきて100円で売っているそうです。おかげで助かりました。
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by irkutsk | 2018-09-02 16:19 | 見たこと、聞いたこと | Comments(0)

クリスマスはキリスト教徒でもないのに大騒ぎする日本人なのに、お釈迦様の誕生日である「花祭り」にはあまり関心を向けない日本人。去年は3時ごろに行ったら、終わっていてもうお釈迦様の像をしまうところだったので、今年は9時半過ぎに出かけました。

日曜日ということもあって、たくさんの人が来ていました。お釈迦様への甘茶かけは、10時の法要がすんでからということで、10時30分からのお坊さんたちによる法要に参加し、それが終わってから並んでお釈迦様の像に甘茶をかけ、お詣りしてきました。
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甘茶の接待も行われており、久しぶりに甘茶を飲みました。温かかったので、より甘みが強く感じられました。子どもの頃は水筒をもって甘茶をもらってきたものでした。

天気には恵まれましたが、肌寒く南の空には黒い雨雲がありました。お詣りを終え、お寺の門を出ると、地域のお祭りをやっていて、小さな山車が坂を駆け上ってきて、参道で方向転換をして日泰寺の方へ行きました。
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参道では覚王山春祭りをやっていて、いろんな屋台が店を出していました。ところが雨がパラパラしてきて、ちょっと慌てましたが、すぐに止みました。
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by irkutsk | 2018-04-08 12:16 | 見たこと、聞いたこと | Comments(0)

昨日の雨も上がり、好天に恵まれた2018年の始まりでした。近くの蝮が池神社へ初詣に行ったついでに、日泰寺へ行きました。門の外から柿がたわわに実っているのが見えました。小粒の柿ですが、たくさん実がついていました。
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門を入ると右手に五重塔があります。
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もうすこし行くとお地蔵さんが新しい赤い帽子をかぶせられていました。
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日泰寺の本堂です。100円でおみくじを引いたら「末吉」でした。
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本堂の左手にはタイ国皇太子が来た時の記念植樹の木々植えられており、紅い実がなっていました。
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by irkutsk | 2018-01-01 16:00 | 見たこと、聞いたこと | Comments(0)

d0021786_5411555.jpg12月2日に横浜から来た友達を連れて、名古屋市科学館のプラネタリウムへ行き初めてオーロラを見たので、妻にも見せたいと思い、12月16日、12月19日と科学館まで来たのですが、16日は残席1で見られず、隣の美術館でやっているシャガール展を見て帰りました。19日は10時からの投影は団体貸し切りで見られず、今日が三度目でした。

9時10分頃に着き、今回は10時からのプラネタリウムを見ることができました。今日は種子島から2基の人工衛星「しきさい」と「つばめ」を搭載したH2Aロケットが10時26分に打ち上げられるということで、そのことについての解説もありました。同じ「オーロラを見たい」という番組でしたが、前回と解説の人も違うので話の内容も少し違っていて、2回目でも十分楽しめました。前回見たときは肉眼で見るオーロラは白っぽくて雲みたいだと思いましたが、今回は少し色がついているのがよくわかりました。
2018年1月は「赤い満月」、2月は「重力波をつかまえた」、3月は「古代人の宇宙」という上映プログラムです。
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by irkutsk | 2017-12-23 11:37 | 見たこと、聞いたこと | Comments(0)

d0021786_5474234.jpg名古屋市美術館へ「シャガール三次元の世界」を見に行きました。シャガールといえば人が空を飛んでいる絵や、人とともに馬や山羊などが描かれ、その色使いも幻想的なえが多いと思っていたのですが、今回の展覧会では、もちろんよく知っている絵画もありましたが、版画や彫刻作品が多く、彼の才能の深さに驚かされました。彫刻は彼が60歳を過ぎてから始めたそうですが、絵画では表現しきれなかった立体感が見事に表現されており、彩色も彼独特のものでした。そんなに混んでなくて、ゆっくりと見られました。

シャガールはベラルーシで、1887年にユダヤ人家庭に生まれた。1907年、ペテルブルグの美術学校に入学し、1910年にパリに行き、5年間滞在した。1915年には母が病死。また同じ年にベラと結婚した。1917年の革命後もロシアで生活していたが、1922年革命政権と合わず、1923年にパリへ。1941年の第2次世界大戦勃発を受け、ナチスによるユダヤ人迫害を避け、アメリカへ亡命。妻のベラはアメリカで1944年に病死。1947年にパリに戻り、南フランスに住み、永住を決意する。1952年、60歳のシャガールはヴァランティーヌと再婚した。1985年、97歳で亡くなる。

                      誕生日
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                      黒い手袋
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                      逆さ世界のヴァイオリン弾き
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                      振り子時計のある自画像
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                      青いロバ
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                      空想の動物
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                      散歩
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by irkutsk | 2017-12-16 16:44 | 見たこと、聞いたこと | Comments(0)

昼過ぎから雨がパラパラとし、その雲が東へ去っていくと日が出てきて、東の空にきれいな虹がかかっていました。夕方のテレビを見ると、虹が二重にかかっていたようです。我が家からは一つしか見えませんでした。虹の寿命は短く、10分もするとぼやけて見えなくなりました。
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by irkutsk | 2017-12-11 15:00 | 見たこと、聞いたこと | Comments(0)

d0021786_5595488.jpg横浜から小学校時代の友人が来たので、名古屋市科学館のプラネタリウムへ行きました。12月のテーマは「オーロラが見たい」で、前半は名古屋の今の空に見える星の紹介で、後半、オーロラができる仕組みから始まり、実際にオーロラを撮影してきた高感度映像がドームいっぱいに投射され、まるで本当のオーロラを見ているような感じで、ものすごく迫力がありました。意外だったのは、オーロラの色がカラフルではなく、青白い色だったことです。肉眼で見るとこのように見えるということで、カメラに取ると色がついて見えるそうです。

うちに帰ってからインターネットでオーロラツアーに参加してみてきたという人のブログを見てみると、やはり「オーロラは白かった」と書かれていました。

実際にオーロラを見に行くと、出るか出ないかわからないオーロラをひたすら待ち、極寒の場所でオーロラを見ることになりますが、科学館のプラネタリウムでは暖かいところで、ゆっくりと座って最高の状態のオーロラが見られるので、最高です。12月中は一般投影で「オーロラが見たい」が投影されているので、ぜひ見に行ってください。わずか800円でオーロラが見られます。

ちなみに来年1月以降の投影予定は次の通りです。
1月 「赤い満月」
2月 「重力波をつかまえた」
3月 「古代人の宇宙」

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by irkutsk | 2017-12-02 16:56 | 見たこと、聞いたこと | Comments(0)