カテゴリ:映画( 477 )

d0021786_1146579.jpgミッドランドスクエアシネマへ樹木希林の遺作となった「日日是好日」を見に行きました。

エッセイスト森下典子が約25年にわたり通った茶道教室での日々をつづり人気を集めたエッセイ「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を、黒木華主演、樹木希林、多部未華子の共演で映画化したものです。

「本当にやりたいこと」を見つけられずに大学生活を送っていた典子(20歳)は、母から立ち居振る舞いが人とはちょっと違う武田のおばさんのところでお茶を習うことを勧められる。ちょうど遊びに来ていた従妹の美智子と一緒にならいに行くことに。袱紗捌きから始まり、ようやくお茶の立て方を覚えたと思ったら、次々にいろんなことを覚えなければならない。だが武田先生は頭で覚えてはだめ、ひとりでに手が動くようにならなければと言う。

お茶を習い始めて20年以上がたち、初めて武田先生のうちに来た時に掛けられていた掛け軸の「日日是好日」の意味が分かった典子だった。

また映画の中では「一期一会」についても先生の口から話されるが、言葉でわかるのと、自分の心の中でそれをわかるのとでは違うと思う。

茶道の深い世界を垣間見ることができたいい映画でした。

「日日是好日」 2018年日本 100分 監督:大森立嗣 出演:黒木華、多部未華子、樹木希林、原田麻由、川村紗也ほか
「日日是好日」公式サイト
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by irkutsk | 2018-10-15 17:40 | 映画 | Comments(0)

d0021786_9543931.jpgキノシタホールへ「海を駆ける」を見に行きました。舞台はインドネシアのアチェ州バンダ・アチェ。海の中から一人の男が現れ、岸辺へ歩いてきて、ばったりと倒れる。

ジャーナリスト志望のイルマはスマトラ沖地震で家族を亡くした人たちにインタビューをしていた。それを撮影していたのは幼馴染のクリス。そしてクリスの大学の友人タカシと雑談をしている。タカシの母親・貴子は日本人で現地の男と結婚してタカシが生まれた。

貴子はタカシに「浜辺に身元不明の日本人が漂着したから行かなければならない。代わりにサチコを空港まで迎えに行ってほしいと」と頼む。サチコはタカシの母方の従妹で、日本の女子大生。

浜辺で発見された男は記憶喪失らしく、何も覚えていない。日本語にだけ反応があったので、施設の職員は貴子にしばらく引き取って面倒を見てもらえないかと言う。

貴子は男のことを「ラウ」(インドネシア語で「海」)と呼ぶことにする。彼は一体何者なのか。彼は様々な超能力を見せる。トラックの荷台の魚たちがぴちぴちと動き出し、トラックの運転手は津波で死んだ妻と娘が手を振っているのを見る。しおれた花が生き生きと蘇ったり、熱中症でぐったりしている少女に空中から水の玉を作り出し、それを少女に飲ませたり。

ジャカルタでテレビに出ていたラウが瞬時にアチェのタカシとサチコがいる部屋に戻ってくる。サチコの病気を治す。そして港へ行く途中、作業をしている貴子を見つけ、ラウは降りて行き、彼女の方へ手を伸ばすと、貴子は倒れて動かなくなる。

タカシとサチコはウェー島に向かう船着き場でクリスを待っているが彼は来ない。仕方なく船に乗る。クリスも船着き場に来たが、サチコはいない。だが船の中にはタカシ、サチコ、イルマ、クリスの4人がいた。島に着くといつの間にかラウがいる。

浜辺にいると、現地の人が「ウラが子供4人を水に引き込んで殺した」を言ってウラの方へやって来る。「そんなわけないじゃん。ずっと私たちと一緒にいたんだから。ねえ、ラウ」とサチコが聞くと、ラウは「もう帰らなきゃ」と言って、沖に向かって走り出す。その後を4人が追う。5人はまさに海の上を駆けていたのだ。だが、ウラは沖で4人の方を振り返ると海の中へダイブする。その瞬間4人も海の中に投げ出され、泳いで浜辺を目指して泳ぎだす。

「海を駆ける」 2018年日本・フランス・インドネシア 108分 監督:深田晃司 出演:ディーン・フジオカ、太賀、阿部純子、アディパティ・ドルケン、セカール・サリ、鶴田真由ほか
「海を駆ける」公式サイト
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by irkutsk | 2018-09-29 16:53 | 映画 | Comments(0)

d0021786_551364.jpgセンチュリーシネマへ「ヒトラーと戦った22日間」を見に行きました。

第2次世界大戦下にナチスが建設したアウシュビッツと並ぶ絶滅収容所ソビボルでおこった脱出劇を、実話をベースに描いたものである。国籍・貧富の差に関係なく、ユダヤ人たちがガス室で大量に殺戮されていったソビボル絶滅収容所。辛くも存命しているユダヤ人たちの間では、密かに脱走を計画するグループがあったが、彼らにはその計画をけん引するためのリーダーが存在しなかった。そんな中、1943年9月、ソ連の軍人アレクサンドル・ペチェルスキーが収容者としてソビボルに送り込まれる。ペチェルスキーの統率能力とカリスマ性によって、収容者全員の脱出を目指す壮大な反乱計画が本格的に動き出す。

前半は収容所でのナチスの残虐性が描かれており、列車でこの収容所に連れてこられたユダヤ人たちは男女に分けられ、女性は裸にされシャワー室に連れていかれる。2日ぶりのシャワーだと喜んでいた女性たちにシャワーの水栓からから出てきたのは毒ガスだった。苦しみながら全員が死んでいった。

男たちは裁縫や宝石加工など手に技術があるものは収容所内で働かされた。ドイツ語がうまくしゃべれないユダヤ人に1から順番にドイツ語で言わせ、言えなかったら鞭で打ち、また1から数えさせたり、大きな木の切り株を5分以内に割ることができなければ、仲間を射殺すると言ったり、ナチスの残虐性が描かれていた。

特に脱出実行日の前日に行われた屋外での大宴会では、ユダヤ人を馬に見立て、リヤカーを引かせ、荷台にはドイツ兵が乗り鞭で打ち、早く走れと競争させる。遅いとユダヤ人を後ろから撃ち殺し、「俺の馬が倒れちまった」と言い、ほかのユダヤ人を馬にして再び走らせる。またドイツ人将校にコニャックを勧められ、宗教的理由から断ると、しつこく強要しそれでも断ると、殴り、顔の上からコニャックをかける。

当時、すでにソ連軍が優勢となり、西へ西へと進軍していた。ソ連軍が来れば自分たちも解放されるのではという期待を持つユダヤ人もいたが、ソ連軍が迫って来ていた収容所の捕虜全員を殺害して、その死体を貨車に詰めてソビボル収容所へ送ってきたという事実の前に淡い期待は消えていった。

そして、脱出決行の日。将校全員を殺害し、全員を脱走させるのだが…。

「ヒトラーと戦った22日間」 2018年ロシア・ドイツ・リトアニア・ポーランド合作 118分 監督:コンスタンチン・ハベンスキー 出演:コンスタンチン・ハベンスキー、クリストファー・ランバート、フェリス・ヤンケル、ダイニュス・カズラウスカス、マリア・コジェーブニコワほか
「ヒトラーと戦った22日間」公式サイト
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by irkutsk | 2018-09-16 18:49 | 映画 | Comments(0)

d0021786_13571925.jpgキノシタホールへ「告白小説、その結末」を見に行きました。

心を病んで自殺した母親との生活をつづった小説がベストセラーとなった後、スランプに陥っているデルフィーヌの前に、ある日、熱狂的なファンだと称する聡明で美しい女性「エル(彼女)」が現れる。

差出人不明の脅迫状にも苦しめられるデルフィーヌは、献身的に支えてくれて、本音で語り合えるエルに信頼を寄せていく。ある日、デルフィーヌの道路を挟んだ向かいのビルにいるエルから電話がかかってくる。友人のアパートを留守の間借りているのだという。

エルから誕生日のパーティに招待されて出かけていくが、ほかの招待者は誰も来ず、二人きりだった。エルから部屋を貸してくれていた友人が急に戻ってくることになったので、部屋が見つかるまでしばらくデルフィーヌのうちにいさせてほしいと頼まれる。

だが、時折ヒステリックに豹変するエルは不可解な言動でデリフィーヌを翻弄する。果たしてエルは何者なのか?彼女自身の言葉によると、有名人の自伝を書くゴーストライターをやっているという。やがてエルとデリフィーヌは衝突し、エルは彼女のうちから出ていく。だがその直後、デリフィーヌが階段を上っている途中で携帯電話が鳴り、携帯を取り出そうとしてバランスを崩して階段を転げ落ち骨折してしまう。エルが入院先にすぐに駆け付け、エレベーターの無い彼女のアパートは不便だから自分の田舎の別荘に来ないかと持ち掛ける。

彼女と別荘へ向かう車の中で語るエルの身の上話に衝撃を受けたデルフィーヌは彼女の壮絶な人生を小説にしようとするが…。田舎の別荘での生活は…。

「告白小説、その結末」 2017年フランス・ベルギー・ポーランド合作  100分 監督:ロマン・ポランスキー 出演:エマニュエル・セニエ、エバ・グリーンほか
「告白小説、その結末」公式サイト
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by irkutsk | 2018-09-09 17:53 | 映画 | Comments(0)

d0021786_20381269.jpgセンチュリーシネマへ「皇帝ペンギンただいま」を見に行きました。

零下40℃、時速250㎞にもなるブリザードが吹き荒れる南極で暮らす皇帝ペンギンは、天敵を避けるため繁殖期には海から100kmも内陸のオアモック(氷丘のオアシス)へ行進する。そしてオスは真冬の2か月間、卵を両足の上にのせたまま温め続けるなど“世界でもっとも過酷な子育てをする鳥”として繁殖してきた。

産卵を終えた母ペンギンは大切な卵を父ペンギンに渡し、一路海へ。父は母が帰るまでの約120日間、絶食状態で卵を温めて孵化したひなを守る。経験の浅い父は抱卵に失敗したり、ひなが天敵に襲われることもある。集団の中でも最長老の40歳の父ペンギンは子育ての大ベテランであり、無事にヒナを母に受け渡すことができた。両親は海とオアモックを往復して、食欲旺盛なヒナを育てていく。夏が近づく頃、両親はヒナに別れを告げる。そして灰色の羽毛が抜け始めるころ、ヒナは何かに導かれるように歩き出す。その厳しい旅の末に辿り着いたのは…。

暑い夏に見るにはぴったりの映画です。クーラーがよく効いた映画館で見ていると南極の寒さが伝わって来るようです。皇帝ペンギンの過酷な子育て、そして子どものペンギンも100キロ離れた海を目指して行進し、海に到着しても3日間、海に飛び込むことができず、さんざん躊躇した後、数羽が海に飛び込み始めると次々に海に飛び込んでいく。

きっと遺伝子に海での生活、えさの取り方なども組み込まれているんだろう。名古屋港水族館でも飼われているので、見ることができる。

「皇帝ペンギンただいま」 2017年フランス 85分 監督:リュック・ジャケ
「皇帝ペンギンただいま」公式サイト
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by irkutsk | 2018-08-27 16:36 | 映画 | Comments(0)

d0021786_21394616.jpg伏見ミリオン座へ「スターリンの葬送狂想曲」を見に行きました。

敵の名前を愉しげにチェックするスターリン。名前の載ったものは問答無用で“粛清”される恐怖のリストだ。時は1953年、モスクワ。スターリンと彼の秘密警察が坤国を20年にわたって支配していた。

下品なジョークを飛ばしあいながら、スターリンは側近たちと夕食のテーブルを囲む。道化役のフルシチョフの小話に大笑いする秘密警察警備隊長のベリヤ。スターリンの腹心のマレンコフは空気が読めないタイプで、すぐに場をしらけさせしまう。明け方近くまで続いた宴をお開きに史、自室で前夜のコンサートを録音させたレコードを聴いていた。そのレコードからピアニストのマリヤからのメモが入っていた。それには「その死を祈り、神の赦しを願う、暴君よ」と書かれていた。それを読んでも余裕で笑っていたスターリンは次の瞬間、顔をゆがめて倒れこむ。

お茶を運んできたメイドが、意識不明のスターリンを発見し、すぐに側近たちが呼ばれる。驚きながらも「代理は私が務める」と、すかさず宣言するマレンコフ。側近たちで医者を呼ぼうと協議するが、有能な者はすべてスターリンの毒殺を企てた罪で獄中か、死刑に処されていた。仕方なく集めたやぶ医者たちが、駆け付けたスターリンの娘スヴェトラーナに、スターリンは脳出血で回復は難しいと診断を下す。その後、スターリンはほんの数分間だけ意識を取り戻すが、後継者を指名することなく、間もなく息を引き取る。

この混乱に乗じて、側近たちは最高権力の座を狙い、互いを出し抜く卑劣な駆け引きを始める。表向きは厳粛な国葬の準備を進めながら、マレンコフ、フルシチョフ、ベリヤに加え、各大臣、ソビエト軍の最高司令官ジューコフまでもが参戦。進行する陰謀と罠―果たして、絶対権力の椅子に座るのは誰?

スターリン死去の後の権力争いをコミカルに描いた映画だが、ロシアでは上映禁止になった。映画を見て、この内容では上映禁止になるだろうという内容だった。自国の歴史を侮辱されるような映画を一体どこの国が認めるだろうか。史実に基づいた普通の映画だったらもっと評価は高く、ロシアでも上映禁止の措置は取られなかっただろう。だがこの映画はコミカルの度を超えた映画である。

スターリンの死後の権力争いがどうだったのかを勉強してみようという気にさせてくれたのが唯一のいい点だった。

イギリスとロシアの政治的な問題が色濃く反映された映画のような気がしてならない。

「スターリンの葬送狂想曲」 2017年イギリス 伏見ミリオン座へ「スターリンの葬送狂想曲」を見に行きました。

敵の名前を愉しげにチェックするスターリン。名前の載ったものは問答無用で“粛清”される恐怖のリストだ。時は1953年、モスクワ。スターリンと彼の秘密警察が坤国を20年にわたって支配していた。

下品なジョークを飛ばしあいながら、スターリンは側近たちと夕食のテーブルを囲む。道化役のフルシチョフの小話に大笑いする秘密警察警備隊長のベリヤ。スターリンの腹心のマレンコフは空気が読めないタイプで、すぐに場をしらけさせしまう。明け方近くまで続いた宴をお開きに史、自室で前夜のコンサートを録音させたレコードを聴いていた。そのレコードからピアニストのマリヤからのメモが入っていた。それには「その死を祈り、神の赦しを願う、暴君よ」と書かれていた。それを読んでも余裕で笑っていたスターリンは次の瞬間、顔をゆがめて倒れこむ。

お茶を運んできたメイドが、意識不明のスターリンを発見し、すぐに側近たちが呼ばれる。驚きながらも「代理は私が務める」と、すかさず宣言するマレンコフ。側近たちで医者を呼ぼうと協議するが、有能な者はすべてスターリンの毒殺を企てた罪で獄中か、死刑に処されていた。仕方なく集めたやぶ医者たちが、駆け付けたスターリンの娘スヴェトラーナに、スターリンは脳出血で回復は難しいと診断を下す。その後、スターリンはほんの数分間だけ意識を取り戻すが、後継者を指名することなく、間もなく息を引き取る。

この混乱に乗じて、側近たちは最高権力の座を狙い、互いを出し抜く卑劣な駆け引きを始める。表向きは厳粛な国葬の準備を進めながら、マレンコフ、フルシチョフ、ベリヤに加え、各大臣、ソビエト軍の最高司令官ジューコフまでもが参戦。進行する陰謀と罠―果たして、絶対権力の椅子に座るのは誰?

スターリン死去の後の権力争いをコミカルに描いた映画だが、ロシアでは上映禁止になった。映画を見て、この内容では上映禁止になるだろうという内容だった。自国の歴史を侮辱されるような映画を一体どこの国が認めるだろうか。史実に基づいた普通の映画だったらもっと評価は高く、ロシアでも上映禁止の措置は取られなかっただろう。だがこの映画はコミカルの度を超えた映画である。

スターリンの死後の権力争いがどうだったのかを勉強してみようという気にさせてくれたのが唯一のいい点だった。

イギリスとロシアの政治的な問題が色濃く反映された映画のような気がしてならない。

「スターリンの葬送狂想曲」 2017年イギリス 107分 監督:アーマンド・イアヌッチ 出演:スティーブ・ブシェーミ、サイモン・ラッセル・ビール、ジェフリー・タンバーほか
「スターリンの葬送狂想曲」公式サイト

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by irkutsk | 2018-08-05 13:31 | 映画 | Comments(0)

d0021786_9104416.jpg名演小劇場へ「クレイジー・フォー・マウンテン」を見に行きました。

いきなりロッククライミングをしている人を上から取る映像が出てきて驚く。夏の暑さをひと時忘れることができると思って見に行った映画だったが、あまりの過酷さ、無謀さに目を覆いたくなる場面が多かった。自転車で山の急斜面を駆け下りたり、雪と氷と強風の中でのエベレスト登山、ロッククライミングの途中で滑落し負傷する登山者、山の上からスキーやスノーボードで一気に駆け降りる人たち。ハラハラドキドキの連続だった。

一方、その山に登らなければ見られないような絶景を見ることもできた。山登りに執着する人の気持ちはわからないが、自然と一体となる、自分が自然の中の一部になるという感覚は危険な登山以外でも味わえるはずだ。

公式サイトではこの映画について次のように紹介している。
山に挑戦し続ける人間を描く
なぜ今、数百万もの人々が、山に惹かれるのか?なぜ、時に命さえも懸けて挑戦してきたのだろう?
かつてはそこに近づくことさえ恐れ多いという畏敬の対象であった高山。20世紀半ばにエベレストが征服された頃から人類は山頂制覇への挑戦を続けてきた。
山々は、克服すべき困難―恐怖心が生死のぎりぎりまで、あるいは生死の向こう側まで人を追いやりかねない場所と見なされていた。
しかし、今日ではレクリエーションの舞台となり、公園として、スポーツとして管理され、商品化されている。
そうした人類の山に対しての考え方や挑戦のアプローチの変遷から、今の私たちと山のあるべき関係を静かに諭してくれる。
世界遺産の富士山をはじめてとして夏山シーズンには数多くの登山家、愛好家がまた山をめざす。
世界有数の山好きの日本人に送る究極の「山」映画。


「クレイジー・フォー・マウンテン」 2017年オーストラリア 74分 監督:ジェニファー・ピードン
「クレイジー・フォー・マウンテン」公式サイト
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by irkutsk | 2018-07-30 15:44 | 映画 | Comments(0)

d0021786_9155277.jpgミッドランドスクエアシネマ2へ「未来のミライ」を見に行きました。

原作を読んでから見に行ったので、くんちゃんがミライや過去へ行ってもそれがいつの時代の誰のことなのかよくわかった。原作ではイメージできなかったものが、映画で目の前に映像化して出された。内容もさることながら映像の美しさも評価できると思う。

ストーリーはくんちゃんに妹ができ、お母さんが生まれたばかりの赤ちゃんを連れて帰ってきたところから始まる。くんちゃんのうちは建築家のお父さんが設計した家で、斜面に立っていて玄関から階段を上って上の部屋に行かなかければならない。そして途中に中庭があり1本の大きな木が植えられていた。

今までは両親の愛をすべて自分が引き受けていたのに、妹が現れてからは両親はくんちゃんよりも妹のことを優先してしまうことに嫉妬するくんちゃん。妹の名前は「未来」ちゃんになった。

編集の仕事をしているお母さんは速めに職場復帰し、会社を辞めて独立したお父さんが、子供たちの面倒を見ながら家で仕事をすることになった。3月のひな祭りが終わり、お雛様をいつまでも出しているとお嫁に行くのが遅くなるというのに、お父さんは仕事にかまけてぜんぜんお雛様を片付けようとはしない。そんな時、中庭に人間の王子になった犬のゆっこが現れ、中学生の未来ちゃんが現れる。お父さんい早くお雛様をしまってくれるように言ってくれるようにと未来ちゃんはくんちゃんに頼むが、赤ちゃんの未来ちゃんに両親の愛情を奪われたくんちゃんは未来ちゃんのお願いを拒否する。未来ちゃんは自分でお雛様を片付けようとするが…。

くんちゃんは中庭から、お母さんが小さな子供時代に行って、うちの中を散らかし放題にしておばあちゃんに怒られるのを見たり、ひいおじいちゃんがひいおばあちゃんとかけっこして、勝ったら結婚してあげるとひいおばあちゃんが言い、戦争で足を痛め、早く走れないひいおじいちゃんにわざと負けた話を見た。

家族みんなでおじいちゃん、おばあちゃんのうちへ行くという日、くんちゃんは洗濯した黄色いズボンじゃないと嫌だと駄々をこね、行かないと言う。両親は車に荷物を積み込みに下へ降りていく。一人取り残されたくんちゃんは未来の(中学生の未来ちゃんの時代)東京駅にいた。迷子案内に行ってもお父さんの名前もあ母さんの名前も言えず、黒い新幹線に乗って「一人ぼっちの国」へ行かされようとする。そこに赤ちゃんの未来ちゃんが現れ、ハイハイしてその黒い新幹線に乗ろうとする。必死で「乗っちゃダメ」と叫びながら未来ちゃんを助ける。そしてほっとしたところに中学生の未来ちゃんが現れ、二人で手をつないで空高く飛んでいく。そして現在の世界に下りてくる。くんちゃんは青いズボンをはいて、未来ちゃんと両親と4人で出かけるのだった。

家族の昔話をよく聞かされたが、この映画みたいに過去を実際に見たり体験できたら素晴らしいと思う。


「未来のミライ」 2018年日本 98分 監督:細田守 声の出演:上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光男、役所広司、宮崎美子ほか
「未来のミライ」公式サイト

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by irkutsk | 2018-07-29 15:11 | 映画 | Comments(0)

d0021786_19554314.jpgセンチュリーシネマへ「世界で一番長い写真」を見に行きました。

人気作家・誉田哲也の同名小説を高杉真宙主演で映画化したものです。愛知県の学校で実際にあった出来事をベースにした青春群像劇。ロケは知多半島と日本福祉大学附属高等学校で行われました。

引っ込み思案で、これといった目標もなく、冴えない毎日を送っている高校写真部員の宏伸。高校最後の夏休みのある日、従姉の温子が店長をしているリサイクルショップで一台の風変わりなカメラと出会う。そのカメラは360度の撮影が可能な珍しいパノラマカメラだった。近所の写真店の店主・宮本に使い方を教えてもらい実際にパノラマカメラで撮影し、現像された写真に今までにない感動を覚えた宏伸は360度撮影したい景色を求めて、街を自転車で駆け回る。そして温子の旧友が育てるひまわり畑で撮影させてもらうことに。

その出来に感動し、卒業記念に全部活の部員を運動場に丸く並べて記念写真を取りたいと提案し、部活会議で受け入れられ、宏伸は世界一長い写真実行委員長に推される。

写真部部長の三好奈々恵は宏伸のことをいつもダメ男と言っているが、本当は彼のことが好きだった。部活動の部員全員のパノラマ写真を撮る日がやって来た。写真店の宮本が、自分が撮るから宏伸にも並ぶように言うが、宏伸は自分がとるからと言う。そして13回連続のパノラマ写真撮影が始まった。三好は途中で宏伸もこの写真に映したいとあることを思いつき、写真部の部室に向かって駆けだす。そして彼女が持って来たのは鏡だった。13週目の最後のシーンに鏡の中の宏伸が写っていた。

「世界で一番長い写真」 2018年日本 102分 監督:草野翔吾 出演:高杉真宙、武田梨奈、松本穂香、水野勝、小松政夫ほか
「世界で一番長い写真」公式サイト

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by irkutsk | 2018-07-23 19:55 | 映画 | Comments(0)

d0021786_11111121.jpgミッドランドスクエアシネマ2へ「万引き家族」を見に行きました。

街角のスーパーで、鮮やかな連係プレーで万引きする父の治(リリー・フランキー)と息子の翔太(城桧吏)。肉屋でコロッケを買って、寒さに震えながら家路につくと、団地の1階の廊下で小さな女の子(佐々木みゆ)が凍えている。母親に部屋から閉め出されたらしいのを以前にも見かけていた治は、高層マンションの谷間にポツリと取り残された平屋に女の子を連れて帰る。母の初枝(樹木希林)の家で、妻の信代(安藤サクラ)、彼女の妹の亜紀(松本茉優)も一緒に暮らしている。信代は「もう少し金の匂いのするものを拾ってきなよ」とぼやきながらも、暖かいうどんを出してやり名前を聞く。「ゆり」と答える女の子の腕のやけどに気づいた初枝がシャツをめくると、お腹にもたくさんの傷やあざがあった。深夜、治と信代がゆりをおんぶして団地に返しに行くが、ユリの両親が罵り合う声が外まで聞こえる。信代には、「産みたくて産んだわけじゃない」とわめく母親のもとに、ゆりを残して帰ることはできなかった。

 翌日、治は日雇いの工事現場へ、信代はクリーニング店へ出勤する。学校に通っていない翔太も、ゆりを連れて”仕事“に出かける。駄菓子屋の”やまとや“で、店主(柄本明)の目を盗んで万引きをするのだ。一方、初枝は亜紀を連れて、月に一度の年金を下ろしに行く。家族の皆があてにしている大事な”定収入“だ。亜紀はマジックミラー越しに客と接するJK見学店で働き、”4番さん(池松壮亮)“と名付けた常連客に自身と共鳴するものを感じ、交流が始まる。

春の訪れとともに、「荒川区で5歳の女の子が行方不明」というニュースが流れる。両親は2か月以上も「親戚の家に預けた」と嘘をついていたが、不審に思った児童相談所が警察に連絡したのだ。ゆりの本当の名前は「じゅり」だった。呼び名を「りん」に変え、髪を短く切る信代。戻りたいと言えば返すつもりだったが、じゅりはりんとして生きることを選ぶ。信代は、「こうやって自分で選んだ方が強いんじゃない?」と初枝に語りかける。「何が?」と聞かれた信代は、「キズナよキズナ」と照れながらもうれしそうに答えるのだった。

 時は流れ、夏を迎え、治はけがが治っても働かず、信代はリストラされるが、それでも一家には、いつも明るい笑い声が響いていた。ビルに囲まれて見えない花火大会を音だけ楽しみ、家族全員で電車に乗って海へも出かけた。だが、翔太だけが“家業”に疑問を抱き始めていた。そんな時、ある事件が起きる……。

血のつながっていないおとなと子どもが家族のように暮らしている。定収入はおばあさんの年金だけ。足りないものは万引きで調達してくる。そんな家族のありようを、いわゆる”普通の家族“と比べることで家族ってなんだろうと問いかけてくる映画だった。

「万引き家族」 2018年日本 120分 監督:是枝裕和 出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏ほか
「万引き家族」公式サイト
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by irkutsk | 2018-06-18 17:09 | 映画 | Comments(1)