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イチゴのロシア風コンポート(砂糖煮)(4月26日)

 NHKの「今日の料理」4月号にイチゴのロシア風コンポートの作り方が載っていたので、作ってみました。材料はイチゴ3パック、グラニュー糖300g、レモン汁大匙3。イチゴを洗って大きめの鍋に入れ、水2リットル、グラニュー糖、レモン汁を入れて強火で煮ます。煮立ってきたら中火にし、アクを取りながら2~3分煮ます。冷めたところでざるを使って、実と汁に分けます。汁は夏に麦茶を飲むガラスのボトルに入れて、冷蔵庫へ。砂糖がたっぷりなので、冷やしても甘くイチゴの香りがし、ロシアで飲んだ同じようなジュースが思い出されました。

 ロシアでは夏の間、イチゴやベリー類を取って砂糖で煮て保存しておき、冬の間のビタミン不足をそれで補っています。わたしもロシアにいたとき、ダーチャ(別荘)に連れて行ってもらい、スマロージナという黒い実をもらい、自分で砂糖煮を作りました。そして半年以上もジャムのようにして食べました。

 さて、話はイチゴのコンポートに戻ります。残った実のほうがコンポートです。容器に入れて、更にグラニュー糖をかけて保存します。冷蔵庫に入れて1週間くらい持ちます。わが家では毎食食べているカスピ海ヨーグルトをかけて食べました。

 実はレモン汁を加えて煮詰めるとジャムにもなります。

 イチゴが安い今が作り時です。

d0021786_921020.jpg

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by irkutsk | 2009-04-26 09:12 | ロシア | Comments(0)

「チャイルド44(上・下)を読みました(4月25日)

d0021786_1964286.jpg「このミステリーがすごい」2009年版海外編第1位
トム・ロブ・スミス著  新潮文庫
著者は1979年生まれの29歳。母親はスウェーデン人、父親はイギリス人。

 スターリンの恐怖政治下のソ連を舞台にした物語。国家保安省の上級捜査官レオを主人公としたミステリーであるが、ソ連体制下で生きるということがどれほど非人間的なことを強いられる社会であったかということが詳しく語られている。

 事件は子供たちが森の中で全裸にされ、腹を切り裂かれ胃袋を切り取られ、口の中に木の皮を詰め込まれるという猟奇事件が起こるが、ソ連では共産主義社会であるので犯罪はないという建前で、本格的な捜査はなされず、無実の者に罪を着せたりして、真犯人に犯罪を重ねさせている。

 このミステリー小説は、実際にソ連で1978年から90年にかけて52人もの少年少女をレイプして殺害したアンドレイ・チカチーロ事件を参考にしている。

 (上)ではレオが働く国家保安省の内実とソ連社会の実態が詳細に描かれ、(下)では左遷されたレオが事件の真相を追究するという内容である。彼自身も国家保安省に終われる身となり、妻ライーサとともに逃避行を続けながら犯人探しをする。

 後半007顔負けの走る列車からの脱出劇などあり、ハラハラドキドキさせられる。

 29歳の若さで旧ソ連体制下の庶民の生活をよくここまで調べ、そこで生きている人間心理までうまく描写している著者の研究熱心さに感心した。今後の作品にも期待したい。

 ちなみに、この小説、ロシアでは発禁になっている。
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by irkutsk | 2009-04-25 19:10 | | Comments(0)

「子供の情景」を見ました(4月25日) 

d0021786_1784219.jpgアフガニスタン映画 19歳の少女監督ハナ・マフマルバ
名演小劇場で5月22日まで上映

映画の最初のシーンはバーミヤンの仏像が破壊されるシーンから始まる。6歳の少女バクタイは隣の少年アッバスが学校で習ってきた話を聞き、自分も学校へ行きたいと思う。学校へ行くにはノートと鉛筆が必要だと少年に言われ、水を汲みに行った母親を探すが見つからない。アッバスに卵を売って、そのお金でノートと鉛筆を買えばいいと言われ、飼っていたニワトリの卵を4個持って市場へ売りに行くが、なかなか卵は売れない。そのうち人にぶつかって卵を2個落としてしまう。残りの2個の卵を何とか売って10ルピーでノートを買う。鉛筆の代わりにお母さんの口紅を持って。

そしてアッバスと一緒に学校へ行くが、そこは男の子の学校で、女の子は川の向こうにある学校へ行くように言われ、女学校を目指す。ところが途中でタリバンをまねて戦争ごっこをする少年たちにアメリカのスパイだといって、ノートをとられたり、穴埋めにされそうになったりする。

彼らから逃れ、ようやく女学校へたどり着き、教室の中に入るが、席はなく、ノートを分けてやってある女の子の席に一緒に座らせてもらう。ところが鉛筆の代わりの口紅に他の女の子も関心を示し、口紅を頬や唇につけて遊ぶ。それに気がついた先生に教室から追い出されるが、バクタイは満足だった。

帰り道、バクタイを探しに来たアッバスと出会い、一緒に帰っているところへまたさっきの戦争ごっこの少年たちに出くわす。タリバン気取りの少年たちはテロリストだといってアッバスを木の枝の銃で撃つ。アッバスは撃たれて死んだ振りをする。ところがバクタイは「戦争ごっこ」はいやだと言って逃げる。その時にアッバスが「自由になりたかったら、死ぬんだ」と叫ぶのがとても印象的だった。

6歳のバクタイの勉強したいというひたむきさと、戦争はいやだというメッセージが伝わる、いい映画だった。
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by irkutsk | 2009-04-25 17:09 | 映画 | Comments(0)

今日は映画1000円の日(4月1日)

 毎月1日は映画が1000円で見られます。ということで今日は映画のはしごをしてきました。

d0021786_1743118.jpg まず、名古屋シネマテークへ「チェチェンへ アレクサンドラの旅」を見に行きました。アレクサンドル・ソクーロフ監督のロシア映画です。アレクサンドラ(おばあさん)が
チェチェンへ進駐しているロシア軍の大尉である孫を尋ねていくという話です。ロシア軍の駐屯地へおばあさんが孫を尋ねて行き、そこで数日を過ごし、そこで見聞きしたことを映画にしたものです。ロシア兵はみんな若く、男というより子供っぽいあどけなさを残していて、おばあさんが駐屯地の外へ行くというと、衛兵たちがタバコやお菓子を買ってきてくれとねだるのです。

そして、市場でタバコとお菓子を買い、財布を忘れたことに気づきますが、チェチェン人の露天商のあばあさんは、代金は明日でいいと言ってくれます。そして疲れたので彼女の椅子に座らせてもらい、話をするうちに彼女のうちへ連れて行ってもらい、お茶をご馳走になります。

駐屯地に戻ると孫は明日から5日間掃討作戦に出かけるから、帰るようにと言います。孫は家ではいつも誰かが支配していたと言います。最初はおじいさんが支配し、おばあさんは従うだけだった、おじいさんが死ぬとおばあさんが嫁を支配していたと言います。まるでチェチェンがいつも誰かに支配されていたということをほのめかすような言葉でした。

翌日、市場へお金を払いに行きますが、いらないと言って受け取ってくれません。貨物列車に乗って帰るのですが、チェチェン人の露天商のおばあさんや、隣の店の女の人たちが彼女を列車に乗せるのを手伝います(彼女は典型的なロシア人のおばあさんで太っているのです)。みんなが手を振っているのに、昨日お茶に招待してくれたおばあさんは横を向いたままで、彼女のほうを見ようとしません。そして列車は動き出します。

これはソクーロフ特有のわかりにくい映画ですが、チェチェン戦争に反対する映画だということはわかりました。市民レベルのおばあさん同士であればすぐに仲良くなれるけど、間に国家が入るとお互いに殺しあうことになるというメッセージがあるように思われました。

今のロシアで、公然と政府のチェチェン政策を批判することは難しいのかもしれません。

d0021786_17434067.jpg 午後は、改築されてきれいになったキノシタホールへ。2階が映画館になっていて、狭いロビーでは3人の若い主婦が、おしゃべりしながら買って来たお寿司を食べていました。チケット売り場で1000円払うと、「1日じゃなくても1000円で見られます」と言って5月31日までいつでも1000円で見られるという券をくれました。何だかすごく得をした気がしました。毎回この券がもらえると、ずっと1000円で見られるけど、そんなうまい話はないですね。

映画は「悲しいボーイフレンド」。テレビドラマ「相棒」で水谷豊の相棒を演じている寺脇康文が主演です。

37歳で製薬会社の課長の岩津の携帯に中学の卒業アルバムを見たという謎の少女から電話がかかってきた。会って話したいことがあると言い、会ってみると彼の中学の制服を着ていた香奈という中学生だった。強引な彼女の誘いにとうとう彼の出身地神戸・三宮まで行くことに。そして香奈は彼が中学時代につき合っていた昌子(しょうこ)とのことをいろいろと語り始める。

中学2年生の時の仲間たちがクラス替えでバラバラになったが、みんなで保健委員になって一緒に遊ぼうということになっていたので、彼は保健委員に立候補する。そのあと、昌子も保健委員に立候補し、二人は仲良くなり、一緒に勉強したりするようになる。そして、ある一線を越えてしまい、それが昌子の父親の知るところとなり、彼は転校を迫られるが、拒否した。結局昌子のほうが転校することになったが、彼女の父親への反感が、彼女への気持ちを離れさせてしまった。

同じ高校に入ろうと言っていたのに、彼は東京の私立高校へ行く。そして彼女のことはずっと忘れていた。

謎の少女香奈によって、昌子とのことを思い出さされる。だが彼女は一体だれなのか。謎は深まるばかり。昌子のことを調べて、彼女のうちを尋ねると、彼女の娘が出てきた。「母は2ヶ月前に病気で亡くなりました」といい、母親はいつも岩津のことを話していたという。そして帰る途中の岩津を追いかけてきて、昌子の日記を渡す。が、84年、86年のもので、85年の日記はなかった。

「大人のための初恋物語」というこの映画、なかなかいい映画でした。だれにでもある初恋が美しく描かれていました。でも、観客が4人というのはちょっと淋しいです。

新装なったキノシタホールへ是非皆さん足を運んでください。毎日18時以降の上映開始の回は1000円で見られます。
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by irkutsk | 2009-04-01 17:47 | 映画 | Comments(0)