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by irkutsk
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「納屋を焼く」を読みました(2月13日)_d0021786_10111692.jpg2月3日に映画「バーニング」を見に行き、その原作である村上春樹の「納屋を焼く」を読みたくて、図書館でこの本を借りてきました。村上春樹初期の短編作品が収められており、興味深いものでした。

「納屋を焼く」は文字通り今は使われていない、誰にとっても有用ではなくなく、なってもだれも困らない納屋を燃やすのが趣味だという彼。彼は彼女を通じて僕と知り合い、自分の趣味の「納屋を焼く」ことについて話す。近々この近くで納屋を燃やす予定だと予告した。僕はうちの近くにある使われていない納屋を調べ、毎日ジョギングの途中に5か所の納屋を見て回った。しかし、焼かれた納屋はなかった。久しぶりに彼に会ったとき、そのことを言うと、彼は平然と「燃やしましたよ」と答えた。さらに付け加えて「あまりにも近すぎてそれで見落としちゃうんです」と言った。その後、彼は「ところであれから彼女にお会いになりましたか?」と聞く。

納屋と人間を同列に並べ、役に立たないものは燃やしてもいい=殺してもいいという理屈で彼は行動していたようだ。まるでドストエフスキーの「罪と罰」でラスコーリニコフが社会に対して害悪しかもたらさない金貸しの老婆を殺してもいいんだと思った考え方に通じるものがある。

ほかにも「蛍」、「踊る小人」、「めくらやなぎと眠る女」、「三つのドイツ幻想」も収録されていてそれぞれ興味深い内容だった。

「蛍・納屋を焼く・その他の短編」 村上春樹著 新潮文庫 1987年9月25日発行 400円+税
# by irkutsk | 2019-02-13 05:45 | | Comments(0)
「ここは退屈迎えに来て」を見に行きました(2月10日)_d0021786_1148172.jpgキノシタホールへ「ここは退屈迎えに来て」を見に行きました。

地方都市の高校生が東京にあこがれ、東京へ行くのだが、やっぱり故郷へ帰ってくる。東京と高校時代みんなのアイドルだった椎名くんが重なってくる。主人公の「私」(橋本愛)は高校を卒業して、何者かになろうと東京へ行くのだが、何物にもなれず10年後にふるさとへ戻り、フリーライターとしてタウン誌にグルメ記事などを書いている。よく一緒に仕事をするカメラマンの須賀もやはり東京へ行っていた組で、今も東京に未練をもっている。

「私」は高校時代、椎名にあこがれていた。そして一度だけ椎名に誘われてみんなでゲーセンへ行き、椎名君にビリヤードのやり方を教えてもらう。

「私」は高校時代の友人サツキと、椎名君に会いに行こうということになる。その途中椎名と行ったゲーセンに寄ってみると、新保が一人でゲームをしていた。彼に椎名君のことを聞くと、新保の紹介で以前彼はこのゲーセンの店長をやっていたという。今の自動車教習所の先生の仕事も新保が紹介したのだと言っていた。新保は「私」のことを好きだったようだが、「私」は全然それに気が付かない。

自動車教習所で椎名君に会い、お互いの近況を話したところで、椎名はほかの職員に呼ばれていくのだが、その時に椎名君はわたしの名前を聞くのだった。

椎名君の高校時代の彼女「あたし」(門脇麦)は、椎名君が高校を卒業して故郷を出て行ったあと、同級生の遠藤と付き合っているが、彼のことを好きではない。

ほかにも東京にあこがれる椎名君の妹・朝子や47歳の中年男と援助交際をしているなっちゃん、高校時代から雑誌にも載っていたあかね、椎名と結婚した南。人がたくさん出てきて時間があちこち移動するのでお互いの関係がよくわからない映画だった。

「ここは退屈迎えに来て」 2018年日本 98分 監督:廣木隆一 出演:橋本愛、門脇麦、成田療、渡辺大知、岸井ゆきの他
「ここは退屈迎えに来て」公式サイト

# by irkutsk | 2019-02-10 15:46 | 映画 | Comments(0)
2月9日~11日まで名城公園フラワープラザでやっている「梅まつり」に行きました。名城公園は我が家から自転車で30分くらいで行けます。フラワープラザに入ると暖かい空気に梅の香りが漂っています。紅白いろいろな梅の木、約20本を建物の中に移して展示してありました。抹茶とお菓子(500円)もあり、梅を見ながら飲むお茶は最高でした。

また奥の部屋では有機野菜の即売会が行われており、サラダ春菊、ほうれん草、なばな、ビーツなどを買いました。

名城公園の入り口にあるtonarino(トナリノ)前の広場でも地場野菜や果物、はちみつ、ジュースなどが売られており、八百津のせんべい、ネギを買って帰りました。

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# by irkutsk | 2019-02-10 12:06 | お花見 | Comments(0)
「おもかげ」を読みました(2月9日)_d0021786_5543710.jpg竹脇正一は65歳を迎え定年退職となり、その翌日(12月16日)に送別会に出かけ、帰りの地下鉄の中で倒れ病院へ救急搬送され、集中治療室に入れられる。脳の出血がひどく、脳圧も高いため手術はできないという。

竹脇正一はどこで、どのようにして生まれたのか知らない。施設で育ち、高校を卒業すると新聞店に住み込みで働きながら、大学の奨学金をもらい大学を卒業し一流企業に入社する。

妻の節子は両親が離婚し、それぞれが再婚している。そして節子との間に春哉と茜の二人の子供をもうけるが、春哉は4歳の時に亡くなった。茜は正一と同じ施設で育ち、大工の棟梁になった永山徹のところにいた大野武と結婚した。

竹脇正一は集中治療室でたくさんのチューブにつながれ生死の境をさまよっていたが、そこに様々な人が訪れ、彼を連れ出す。と言っても彼の肉体はそのままそこに残っていて、魂だけが病院を抜け出していく。謎の老女マダム・ネージュとは地下鉄に乗って新宿の高層ビルにあるレストランで夕食を共にする。

次に現れたのは夏の日盛りの入り江に自分よりも少し若い女性がいた。彼女とはランチを共にし、いろんなことを話した。

また病院で彼を担当していた看護師は、毎日荻窪駅から20年以上、同じ車両に乗っていた児島さん。もちろん話をしたことはないのだが。

生死の境をさまよう竹脇正一の前にいろんな人が次々にあらわれ、そして彼らはみんな正一との何らかのつながりのある人で、まるで正一の人生を振り返っているようである。そんな彼らとの出会いの中で、正一は彼を捨てた母親と会うのだ。どんな状況の中で母親は彼を地下鉄の座席の上に置き去りにしていったのか。

そして彼の魂が抜け出して会った女性はそれぞれの年の母親だったのだ。

「おもかげ」 浅田次郎著 毎日新聞出版 2017年12月5日発行 1500円+税
# by irkutsk | 2019-02-09 05:51 | | Comments(0)
スキー仲間6人で八方へスキーに行ってきました。荷物は宅急便で送り、当日は小さなリュック一つという身軽さでした。宅急便も往復で3,354円で、自宅まで取りに来てくれるので大助かりです。

4日は千種駅8時06分発のしなの3号指定席に乗って出発。松本着10時06分。ちょっと早いけど松本駅で弁当とビールを買い、10時27分発の南小谷行きあずさ3号に乗車。あずさ3号は自由席に乗ったが、ガラガラで1両に10人程度しか乗っていなかった。途中電車が何かとぶつかったようなので点検のためしばらく停車するという案内放送があり、点検の結果異常がなかったので30分ほど遅れて12時ごろに白馬到着。駅前からタクシーで「白馬ホテルパイプのけむり」へ。

チェックインは3時からなので、宅急便で届いていた荷物を開けて更衣室で着替え、フロントで宿泊者割引のリフト券(2日券)を買って、ゲレンデへ。ゲレンデまでは歩いて2分の近さで早速今年の初滑り。午前中雨が降っていたということで、雪は重く、シャーベット状になっていて初スキーにしては過酷な状況だった。

雪の状態も悪いし、3時にはホテルに引き上げ風呂に入ってビールを飲む。夕食は6時からでビュッフェ形式。料理だけでなく飲み物も生ビール、ワイン、日本酒、焼酎が飲み放題。部屋はベッドの二人部屋、禁煙ルームで広くて快適だった。

5日は天気予報通り晴れで、9時過ぎから雲が切れ、青空が見えてきた。朝の冷え込みと圧雪によってゲレンデの状態は昨日とは比べ物にならないほど良くなっていた。ゴンドラでうさぎ平まで上ると目の前に真っ白な山が青空を背景にそびえており、感動の景色だった。3日間のうち、真ん中の日がこんなにいい天気で運がよかった。

6日は曇り空だったが雪の状況はまあまあで、11時過ぎまで滑ってホテルへ戻り、道具やスキーウェアを袋に入れ、宅急便の発送場所に置いて、12時半にタクシーで駅へ。駅前の食堂で昼ご飯を食べ、近くの酒屋で地ビールと日本酒を買って14時37分発のあずさ26号自由席に乗車。松本駅でしなの18号自由席に乗り換え、17時56分千種着。

久しぶりに八方スキー場へ行ったが、外国人の多さにびっくり。オーストラリアからのスキー客が多い。行きのタクシーの運転手の話によると彼らは長期滞在でお金をたくさん落としてくれるいいお客だと言っていた。同じ外国人でも中国人や韓国人は短期滞在が多くケチだという話だった。

日本のスキー人口が減少する中、外国人観光客を誘致するのは生き残りのためには必要なことかも。

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# by irkutsk | 2019-02-06 20:04 | 旅行 | Comments(0)